カブリバ冒険譚 in クラブ ~バブル崩壊~

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カブリバ冒険譚

日夜Twitterに勤しむ皆様、ごきげんよう。

私は投資でも恋愛でもドルコスト平均法による着実な積立を狙う男、カブリバどっとこむだ。

私は日夜真面目なエリートサラリーマンとして日々研鑽を積んでいる他、もう一つの顔がある。

それは日々女性との出会いを求め、あくなき知的好奇心の探求に勤しんでいることだ。無論、常に日本人男性としてのモラルを持ち、紳士的な振舞いをしていることは付け加えておく。

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1年ほど前のことだろうか。

当事者である私にとっては、ほんの昨日の出来事のようだが、皆さんにとってははるか昔の出来事だろうか。

或いは明日の出来事だろうか。---

ある日私は、自分がど素人時代から開始しているつみたてNISAの含み益が15万円を突破しているのを見て気分が高揚した。

その含み益から、日本の景気が確実に上向いているのを実感した。間違いない、今市場は熱い。私は自身の住む地域の景気も実際に上向いているのか、現地調査に赴くこととした。

戦場は夜の繁華街、欲望ひしめくクラブである。

吹奏楽と食欲鳴り響く部活の方ではなく、重低音と性欲鳴り響くクラブの方だ。私にはいつもはやかましい重低音ももはや勝利を祝うファンファーレにしか聞こえない。今宵のオーケストラの指揮者は俺だ。

私はフロアに入ってさっそく目についたかわいい女の子に声をかけ、一緒に飲むことに成功。

今日の私は完全にツイている。桃鉄でいえばぶっ飛びカードで目的地の隣のマスに飛んだくらいの豪運である。

私「今日の私は運がいいんです。」

女「ツいてるんですね~」

私「確かに私は今、「運」だけの男ですが、ここに「命」を賭けることによって、今夜の出会いは「運命」になるんです。」

女「…💛」

女の子が目をハートマークにしてこちらを見ている。私に美しい日本語表現の基礎を叩き込んだ東進衛星予備校の国語教師人に心から感謝した。

女の子の趣味は空手だという。珍しいと思い、ちょっと蹴りの型を見せて!という話になった。

「実際に蹴っていいならいいですよ!」

というので、酒の勢いもあり、より仲良くなれる機会と見て私は快諾。

女性に背を向け、おしりを蹴られることとなった。

私はこれからこの女の子とどこへ行こうか?とまだ見ぬ楽園に思いを馳せていた。

『ドゥン!』

という鈍い衝撃とともに、いや最早衝撃が伝わるよりも早く私は壁際のテーブルに前のめりに倒れこんでいた。

私が犯した判断ミスは2つ。

①女の子の蹴りが現代版毛利蘭かと見紛うレベルであったこと

②長年の運動不足が祟り、私の体幹はアイシールド21初期の小早川瀬那かと見紛うレベルであったこと

頭が真っ白になった私は、もはや何も言葉を返すことができなかった。女の子は困惑した表情を浮かべながら足早に立ち去った。

景気が反転するのを感じた。

1度盛大にフロアに倒れ伏した私ともはや会話を交わそうなどという女性は誰もいなかった。

これがバブル崩壊か・・・

私は痛む体を引き摺り帰路に着いた。

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翌日、洗面所で懸命にお尻に湿布を貼る私の情けない姿を見て、母がバンテリンを買ってきてくれた。

女の子に尻を蹴られても、母の老後の面倒を見る男になろう。バブルにも負けない本当の価値ある資産の積み立てを行おう。

そう私は決心したのだった。

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