NISAで高配当株を買ってはいけない理由

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投資情報

NISAでは、買い付けた商品から得られる売買益や、配当・分配金が非課税となります。それゆえ、一般NISAで高配当株式を投資している人は少なくないと思います。

では、なぜ高配当株式を一般NISAで買うべきではないかという話について解説していきます。

株式の配当と株価の関係

まず株式の配当と株価の関係について説明をします。

株価というのは、将来貰えることとなっている予定の配当金の分の価値も加味された価格となっています。

つまり、理論上配当が支払われる直前の株式と、支払われた直後の株式では、後者の方が配当金の分だけ価値が下落することとなります。(配当落ちといいます)

例えば、一株100円のA株について配当金が一株あたり10円出るものとします。配当をもらう権利がある状態のA株が100円であるとすると、配当金が支払われた後の株価は90円になるわけです。つまり初めに投資したお金が一部払い戻されているイメージですから、これが非課税となったところで旨味は薄いといえます。

加えて、配当利回りは高めに見積もって5%程度ですから、120万円分フルフルで買ったとしても、配当は6万円程度です。

このうち、税金は20.315%ですから、12,000円程です。

非課税になる(NISAであることで得をした金額)のは、配当利回り5%と見積もっても1年間でたった12,000円だけなのです。

これを大きいととらえるか小さいと捉えるから人それぞれですが、私は小さいと思います。

もちろんこういった使い方も確かにあります。

しかし、1年で12,000円の節税をするためにNISAを使用するのはやっぱりりもったいないんです。極端な話ですが、配当利回りを狙わず、値上がりを期待してグロース株に120万円投資をし、1年後2倍になったところで売却できたとしたら、運用益120万円にかかる税金24万円程がすべて非課税になるんです。

先程お伝えした通り、高配当株というのは配当利回り5%程度が相場ですから、高配当投資で期待できる配当収益はせいぜい60,000円であるのに対し、グロース株の値上がりに期待した場合は非課税運用益は青天井ですので、当然こっちの期待値の方がはるかに大きいんです。

また、冒頭解説した通り、株価は配当が支払われた直後、配当の価値だけ下落します。その後、次の配当にかけて株価が上昇し、配当が支払われた後配当の価値だけ下落する、ということを繰り返していきます。

配当利回り5%として、1年間で120万円の投資から得られる配当は6万円、5年で30万円と説明しましたが、これは、あくまで株価が当初買い付けた価格と変わらなかった場合です。

何度も繰り返しにはなりますが、株価は配当が支払われた後、配当の分だけ価値が下落しますから、配当を得られたとしても株価が下落していてはトータルのリターンは少ないわけです。

5年で30万円の配当が得られたとして、株価が多少なり下落していたら、それこそ本当にもったいない使い方です。

例えば、高配当株として知られるJTの株価は以下のように、2016年以降下落基調にあります。

以前からJTは高配当銘柄として知られていました。

2016年にJTを1株4,000円の時に、配当金を期待して120万円分(300株)購入したとしたら、5年で得られた配当金総額は21万円程でしょうか。

これが非課税で受け取れたんですね。

しかし、株価はどう推移しているでしょうか。当初買い付けたときは4,000円だった株価が、5年後には2,000円にまで下落しています。

300株保有していましたから、

300株×(−2,000円)=−60万円です。

極端な例ですが、配当金だけを狙って安易に高配当銘柄をNISAで購入してしまうと、確かに非課税で高い配当は享受できますが、トータルで見たら損失、なんていう悲惨なことになりかねません。

例えプラスだったとしても、多少なら株価が下落していたら、非課税で受け取った配当の旨みは株価の下落分だけ薄れます。

どうでしょう、お分かりいただけたでしょうか。

じゃあ、何を買えばいい?

結論、私がお勧めするNISAの使い方は、大きく値上がりが期待できるグロース株、あるいは、配当はそこそこに値上がりもある程度期待できる商社とかです。

ある程度まとまった資金があって、配当さえもらえれば十分満足という人は高配当銘柄を買ってもいいと思いますが、その場合は銘柄選びには注意しましょう。

配当利回りがどれだけ高くとも、株価が下落したら意味がないということを忘れず、あくまで長期で見たときに企業が今より稼ぎ続ける(最悪現状維持できる)であろう企業を選ぶようにしましょう。

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