天才が作った最強のビッグデータ解析企業『Palantir』

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外国株
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『Palantir』とは

『Palantir』という会社をご存じでしょうか?

パランティアは昨年10月にニューヨーク証券取引所に上場したビッグデータ解析企業です。

決済大手ペイパルの創業者『ピーター・ティール』が設立した会社で、日本のSOMPOホールディングスや富士通なんかも出資しています。

2001年に「9.11」の同時多発テロがあった時、

『テロリストによる攻撃を食い止めるため、テクノロジーでなんとか貢献したい!!』

と考えた天才が作った会社なんですね。

そういった経緯があり、米国政府の公的機関(FBIやCIA)を顧客とした事業を祖業にしています。

『Palantir』の技術は何か

『Palantir』の技術は、種類もサイズもバラバラである、多種多様なデータを収集して「統合」技術です。

「データは新しい石油」とまで言われるようになった今、ありとあらゆるデータが企業活動の源となっています。

世界中から集められるデータが膨大に膨らむ中、必要不可欠になるのがデータの『分析』です。

ただ、集積した膨大なデータを分析するにあたって、最も課題とされているのが、データの「サイロ化」です。

サイロ化とは、データがそれぞれ独立して存在してしまっていていることを言います。

まだイメージがわきにくいと思うので、一つ例を挙げて説明します。

例えば、『一人暮らしのOLには、犬と猫、どっちが人気なのか』ということを、Instagram、Twitter、clubhouse等のSNSでのデータを基に分析するとましょう。

この時、それぞれのメディアから得られる情報は形が異なります。

Instagramから得られる情報は『画像』ですし、Twitterは『文章』、clubhouseは『音声』です。

私たちは、猫の写真を見たら猫だとわかりますし、『わんわん』という鳴き声が聞こえたらそれが犬だと分かります。

しかし、コンピューターがそれを分析するのは困難な気がしませんか?

つまり、コンピューターがデータを分析するにあたって、まずは得られた情報が『猫』なのか『犬』なのかに整理する必要があるのです。

こういったときに、画像データ、文章データ、音声データを猫の情報と犬の情報とに整理し、分析しやすい状態にする、この技術にたけているのが『Palantir』なのです。

実は、データ分析において、このデータを整理する前処理の工程に80%の時間が取られ、実際のデータ分析を行うのは、わずか20%に過ぎないと言われているのです

高度なデータ分析のスキルを有する技術者が限られている点を考慮すると、その生産性が阻害されていることは大きな課題です。

事実、これまで多くのIT企業やコンサルティング企業は、ビッグデータ分析をうたいながら、実際は複雑で膨大なデータを前に手も足も出なかったようです。

『Palantir』の強み

  • 名だたる政府機関を顧客に抱えている

『Palantir』は、米軍、国防総省、FBI(連邦捜査局)、CIA(中央情報局)といった機関を顧客に抱えています。

国が顧客であることは、通常の企業には無い相当なアドバンテージです。

そして、こういった公的機関への売り上げが事業の半分を占めているのです。

相当収益基盤が固いと言えます。

これまでこういった機関を相手に機密情報を取り扱ってきたため、公開されている情報が非常に少なかったようですね。

従来FBI(連邦捜査局)とCIA(中央情報局)それぞれが独立して抱えていた情報をパランティアの技術により互換性のあるものにしたことにより、テロ対策等が大幅に前進しているようです。

  • 技術の汎用性が非常に高い

 『Palantir』の技術は、先に紹介した通りです。

そしてこの技術は、データを分析するすべての企業に必要となる技術です。

この技術は、メーカーの製造管理、あるいは温室ガス削減などにも使われているほか、犯罪捜査やF-1で走るフェラーリの車体制御なんかにも使われています。

それだけ汎用性があるのです。

つまり、パランティアがターゲットとする市場規模はもはや測りきれないほど広いんです。

  • 圧倒的なエンジニアリソース

エンジニア不足が叫ばれる中、パランティアは、約2500人の従業員の半数以上が、名門大学などでコンピュータ・サイエンスを学んだ技術者集団です。

このエンジニアリソースは圧倒的です。

『Palantir』導入事例

『Palantir』は、事業として政府向けの「ゴッサム」と民間向け「ファウンドリー」という2つのプラットフォームがありますが、いくつかその導入事例を紹介します。

  • CIAとFBIによるテロ対策
  • 紛争地域での米軍の指揮管理
  • 北朝鮮の金正恩が乗っていた不正輸入高級外車「メルセデス・マイバッハS600」の輸入経路追跡
  • 米国のゼネラル・モーターズ(GM)等メーカーでの製造業の無駄のないサプライチェーン管理
  • エアバスやANA等の航空会社での機体管理・制御管理
  • ウォルマートでの販売管理(需給をぴったりに)
  • 脱炭素等の環境負荷軽減のための企業活動管理(商品輸送に使う船のスピードを、どのくらいで航行すると、最も二酸化炭素を減らせるのか等)
  • SOMPOと合弁で作った介護会社「パランティアジャパン」を皮切りとした医療分野(患者の食事・脈拍・血圧・体温等は非常にアナログで管理されている現象があった)

金正恩、いったいどこから外車を入手したんでしょうね(笑)

このように、データを使用するありとあらゆる分野で『palantir』は活躍しているのです。

コロナ禍により、主に製造業でサプライチェーンが分断されたことにより、無駄のないサプライチェーンの構築への関心が非常に高まったほか、非接触での決済が増加したことにより金融機関でのデータ解析需要も爆増しているようです。

業績推移と今後

直近の決算でも、売上高50%増と非常に順調に業績を拡大しています。

また、発表にも合った通り、宇宙関連事業にも進出している点も非常に期待できます。

直近ARK社が宇宙関連事業に強気の姿勢を見せ、宇宙関連のETFを組成するといったことが話題となりましたが、宇宙関連事業の市場規模は今後も拡大を続けます。

機体の制御、燃料管理、航路等々はもちろん、いよいよ宇宙関連事業が本格化した際、宇宙から得られる道のデータも膨大でしょうから、パランティアの需要も必然的に急拡大が見込まれますね。

株価推移

最後に株価推移になります。

昨年10月に上場したばかりですが、すでに株価は3倍以上です。

ただ、時価総額は670億ドルと、事業の割には小さい印象を受けます。

上場来依然として強い上昇トレンドを続けており、引き続きデータ需要の増加はほぼ間違いなく続きます。

まとめ

以上簡単ですが、私がかなり強気で考えている『Palantir』を紹介しました。

米国政府機関を顧客に抱えているという圧倒的な安定感、データ分析という今後どの分野においてもマストになる技術の根幹を支えていること、現在のトレンドである『脱炭素』『宇宙』等のテーマについても必要となる技術であること等を踏まえると、非常に伸びしろの大きい企業です。

少しでも参考になればうれしいです。

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