アパレル界の「Netflix」!?『スティッチフィックス(SFIX)』

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外国株

今回は珍しくアパレル分野についてまとめてみようと思います。

アパレル業界といえばどういった企業を思い浮かべるでしょうか。

日本人になじみがあるあたりでいえば・・・

  • ファストファッションのファーストリテイリング(ユニクロ)
  • スタイリッシュなブランドを抱えるオンワードHD
  • Eコマース特化、前澤さんでお馴染みのZOZO
  • ファッションセンターしまむら
  • The north faceでお馴染みのゴールドウィン
  • 機能性商品に優れたワークマン

などでしょうか??

日本の企業だけでも多くの業態、企業が存在します。

そして、このコロナ禍で外出を控える動きが広まったことで、アパレル業界は軒並み苦境に立たされています。

実は、飲食業に次いでアパレル業が深刻な被害を受けているんです。(次いで宿泊業です)

東証一部上場企業の『レナウン』が破綻したニュースはなかなかの衝撃でしたよね。

そんなコロナ禍で苦境に立たされるアパレル業界の中で、ダントツで勝ち組に転じているアパレルの新たな業態を確立した企業が『スティッチフィックス(SFIX)』です。

今回はこの銘柄を紹介します。

スティッチフィックス(SFIX)とは

『スティッチフィックス(SFIX)』は、2017年にNASDAQに上場した、まったく新しい形のアパレルサービスを展開する革新的な企業です。

SFIX | Investor Relations | Stitch Fix

  • 企業名:『スティッチフィックス(Stichfix)』
  • ティッカーシンボル:SFIX
  • 時価総額:90億ドル
  • 株価:85ドル

事業内容(どんなアパレル業態なのか)

『スティッチフィックス(SFIX)』は、人工知能(AI)と人間のスタイリストが利用者個人にマッチしたファッションアイテムを定期的に選び、自宅に届ける継続課金型のサービスを展開しています。

最初に90近いアンケート(身体データ・好みの型・価格帯等)に回答し、提携する1000近いブランドの中から顧客が好みそうなものをAIが選択、その後人間のスタイリストが5つのアイテムに絞るのです。

このサービスは月額20ドルで、試着して気に入れば月額料金(20ドル)との差額を払って買い取り、気に入らなければ無料で返品する、というサービスです。

ユーザーは、家で過ごしているだけで定期的に新しい洋服が送られてきて、気に入ったものがあったら購入、なければ返品するだけなんですね。

当初はアパレル分野にも力を注ぐアマゾンとの競合が懸念されていましたが、服を選ぶセンスで女性の心をつかみ、最近では男性向けや子供服へと事業を拡大しているのです。

『スティッチフィックス(SFIX)』の強み

『スティッチフィックス(SFIX)』の強みは、大きく分けて3つあると考えます。

それは、データ分析の精度の高さと、コロナ禍における生活様式の変化にマッチしたビジネスであるという事、そしてたとえ服が売れずともユーザーからストック収入が入るビジネスモデルであるということです。

順に解説します。

圧倒的なマッチング精度の高さ(顧客の好みと商品スタイル提案)

このビジネスの肝になるのは、当然『顧客の好み』『提案する商品』とのマッチンング精度です。

このマッチング精度を高めるために、『スティッチフィックス(SFIX)』では様々な施策をとっているのです。(最初に90もの質問をするのもその一つです)

  • ①豊富な人材

例えば、『スティッチフィックス(SFIX)』は、なんと従業員の6割にもあたる3500人もの人材がファッションスタイリストのプロなのです。

また、データの分析専門のデータサイエンティストも80人以上います。

ただのデータ解析のみではなく、データ分析のもとの確かな決定の上に、スタイリストという人間の感性をつかさどる部分の人材も豊富にそろえていることから、顧客のニーズとのミスマッチを可能な限り減らすことができているんですね。

ちなみに、スタイリストと顧客のマッチングも、好むテイストやスタイル、そして属性面からデータを分析して行っているようです。

  • ②SNSとの連携

また、顧客の好みを把握するうえで、「アンケート」だけでは限界があります。

そこで、同社はピンタレスト」や「Instagram」などのSNSとも共同しており、実際のユーザーの嗜好データを画像データからも収集しているのです。

アパレル分野とSNSの相性が抜群にいいことはなんとなくわかりませんか?

顧客の嗜好というデータを取る意味でも、顧客に商品広告を提示する意味でも有用なツールなのです。

試しにインスタで『#stichfix』と検索してみてください。

めちゃくちゃ出てきます。(笑)

  • ③提案した5つのアイテムについての顧客からのフィードバック

『スティッチフィックス(SFIX)』は、提案した 5 アイテムについて、購入・返品理由などのフィードバックを顧客から送ってもらうようになっています。

そして、このフィードバックは実に約9割の顧客からあるようです。

顧客にとっては、フィードバックを返すことで、より好みに合った商品が送られてくるというメリットがあるからなんですね。

そしてこのデータをもとに、商品選定のアルゴリズムの修正を行っているのです。

コロナ禍における生活様式の変化にマッチしたビジネスである

『スティッチフィックス(SFIX)』は、コロナ禍を追い風に業績が急拡大しています。

コロナウイルスの感染拡大により、洋服を購入するためにショッピングモールにショッピングモールに買い物に出かける気がなかなか起きない状況下で、『スティッチフィックス(SFIX)』の家にいながら服が買えるビジネスモデルが刺さったんですね。

業績を見れば、同社サービスへの需要が高まる一方であるのは明らかです。

昨年2020年12月、『スティッチフィックス(SFIX)』は目を見張るような四半期決算を発表し、驚異的な利益を計上しました。

売上は、前年比10%増の4億9000億ドルに上っています。

2020年、衣類とファッション小物を扱う小売店の売上は全体で26%減少しており、そんな中の子の業績の伸びはすさまじいです。

そして、通年で20%から25%の成長率を達成できる見込みだと発表ました。

2018年に始まった子ども服サービスも軌道に乗っており、新学期前には、新規利用者が前年比で60%も増加しています。

たとえ服が売れずとも儲かるビジネスモデルであり、利益率が異常

前述のとおり、『スティッチフィックス(SFIX)』は月額20ドルのサービスを顧客に提供しています。

服を買おうが買うまいが、スタイリングフィー20ドルが全顧客から入るのです。

また、このビジネスモデルと、データ分析の高い精度により在庫管理(需給の管理)が非常に優れているため、無駄のないビジネスの展開が可能となっており、利益率は45%程と、アパレル業界ではありえない利益水準なのです。

最後に、こういったいわゆる「サブスクライブ」ビジネスモデルにおいて最も大事な指標が解約率(あるいは継続率)です。

同社のサービスのリピート率は83%です。

正直この数値が高いかどうかは判断しかねるのですが、一度使用したユーザーの83%は継続して使用するっていうのは、やっぱりかなりの満足度なんじゃないでしょうか。

その高いリピート率の背景には、提案商品のマッチング率の高さのみならず、その他こまごまとしたサービスも行き届いているからなんでしょうね。

業績推移と財務状況

以下『スティッチフィックス(SFIX)』の決算資料より抜粋です。

簡単に業績推移を確認しますが、ここ数年で売上げは右肩上がりに拡大していることが分かります。

そして、前述しましたが利益率45%というのはやはり異常です。(高すぎます、、)

財務状況を見てみても十分自己資本(asset)がありますし、負債(debt)の大きさも目立つほどではありません。

財務状況も健全といえますね。

株価推移

株価推移を確認します。

以下直近1年間の株価チャートですが、株価の伸びが凄まじいですね。

1年間で4倍近くまで上昇しています。(若干過熱感は否めませんが)

まとめ

以上、現在アパレル業界で一強のビジネスモデルを展開している『スティッチフィックス(SFIX)』についてまとめました。

洋服好きの私としては、あまり使用するイメージが湧かないというのが正直な感想ですが、実際にユーザーが増えていること、コロナによる生活様式の変化を踏まえると非常に成長性の強い業態なんでしょうね。

アパレルでありながら、服を売らずとも利益が上がるビジネスモデルというのも面白いです。

新しいアパレルの形として、今後より普及していくのかもしれませんし、時価総額もそう大きい銘柄ではないので、まだまだ期待できそうですね。

一応同社のHPのURLを載せておきます。

決算資料はこちらから確認できます。

SFIX | Investor Relations | Stitch Fix

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